米Intel社長兼CEOのCraig Barrett氏が,ラスベガスで開幕したネットワークの総合展示会「NetWorld+Interop 2001 Las Vegas」(N+I)で基調講演を行い,通信業界に向けて「次世代ネットワークのインフラ構築に必要となる技術への投資を続けるべき」などと呼びかけた。Intel社が米国時間5月8日に明らかにしたもの。

 基調講演のなかで同氏は,インターネット・インフラへの需要は現在も高まりつつあり,長期的にみれば,音声とデータ機能を組み合わせた次世代ネットワークが通信産業の新たな成長を支える説明した。

 通信機器の需要低迷という現状にかかわらず,Intel社は今後も買収や製品開発,企業への直接投資を通して通信事業への投資を継続して行うという。

 市場の低迷が続く現状については,この状況を通信関連の半導体やソリューション・サプライヤとしての同社の地位を強化する時期と位置づけており,「今後も半導体技術と通信アーキテクチャおけるIntel社のリーダシップを利用し,顧客に新しい技術/機能を提供していく」(Barrett氏)。

 なおIntel社は今年に入って,すでに8社のネットワーク/通信企業の買収に関連して合計20億ドルの投資を行っている。さらに今年のR&D予算(42億ドル)の30%を新たな通信製品/技術に投じていくという計画を立てている。これには,シリコン・ゲルマニウム・プロセス技術や,10 Gigabit EthernetのMAN(Metropolitan Area Network)への展開などが含まれているという。

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