米Microsoftが米国時間5月8日に,モバイル端末向けアプリケーション・サーバー「Mobile Information 2001 Server」が製造段階に入った(RTM:release to manufacturing)ことを明らかにした。6月に米国市場で出荷を始める予定である。

 価格は1ユーザーにつき75ドル。「Mobile Information 2001 Server」のミドルウエア機能を用いるオプションも用意する。すなわちファイアウォールの内側に設置し,モバイル・プロキシ・サーバーとして使うことを想定する。価格は1ユーザーにつき15ドル。

 「Mobile Information 2001 Server」は,サーバー製品系列「.NET Enterprise Server」の新製品で,同社の.NET戦略およびモバイル戦略の中核となる。Outlookへのアクセス機能「Outlook Mobile Access」を同梱しており,「Exchange 2000 Server」および「Exchange 5.5」の個人情報管理(電子メール,予定表,タスク管理など)データにリアルタイムでアクセスできる。例えば,携帯電話などから,電子メールやスケジュールなどの情報を利用できる。

 予め設定したルールに応じてMicrosoft Outlookの情報をモバイル端末向けに自動選別する「Outlook Mobile Manager」のベータ版も利用可能である。たとえば,電子メール着信やスケジュール更新,アポイントの変更などをモバイル端末に通知するように設定できる。「Outlook Mobile Manager」は,Microsoft社のWWWサイトから無償でダウンロードできる。

 Microsoft社は7月初めまでの約2カ月間にわたり,全米11都市で「Mobile Experience Tour」と呼ぶプロモーションを実施する。「Mobile Information 2001 Server」などを用いたモバイル・ソリューションのデモンストレーションを行う。

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