米Apple Computerは米国時間4月30日,オーディオ・ビデオ再生/編集ソフトの「QuickTime 5」のダウンロード数が4月23日のリリース以来1週間で150万件を突破したことを明らかにした。
「QuickTime5」は,オーディオ制御機能や「Hot Picks」ガイド,「QuickTime TV(QTV)」チャンネル・ディスプレイなどといった新機能を加えている。
また,DVコーデックのクオリティと性能を高めたほか,「skin」と呼ぶ独自のユーザー・インタフェース開発機能,プラグイン・コンポーネントのダウンロード機能などを備える。MPEG-1,Flash 4のほか,360度の視界を提供する新技術「Cubic VR」などにも対応する。
「QuickTime 5」は,Macintosh版とWindows版がある。Apple社のWWWサイト(http://www.apple.com/quicktime/download/)で配布している。Apple社によれば,旧版「QuickTime 4」は世界各地合わせて1億5000万本が配布されているという。
なお,「QuickTime 5」日本語版は2001年5月にリリースされる予定である。
米Jupiter Media Metrixが4月3日(米国時間)に発表した調査結果によれば,2001年1月の米国メディア・プレーヤ市場で,QuickTimeのユーザー数は前年同月比8.4%減と後退した。ユーザー数は730万人で3位。
1位のRealPlayer(米RealNetworks)は同47.6%増と大きくユーザー数を伸ばし,2590万人の家庭ユーザーを獲得した。2位のWindows Media Player(米Microsoft)を引き離して首位に立っている。Windows Media Playerの伸び率は31.2%増で,ユーザー数は2150万人だった。
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