デジタル著作権管理(DRM)技術を手がける米InterTrust Technologiesは,米MicrosoftのWindows Media Playerなどが特許を侵害しているとして,Microsoft社をカリフォルニア州北地区連邦地裁に提訴した。

 米国時間4月26日にInterTrust社が明らかにしたもの。InterTrust社の持つ,暗号化されたコンテンツの取り扱いに関する特許をMicrosoft社が侵害したと主張しており,製品の配布差し止めと損害賠償を求めている。

 InterTrust社が問題としている特許のタイトルは「Trusted and secure techniques, systems and methods for item delivery and execution」。米国特許番号は6,185,683(683特許)。InterTrust社が1998年12月28日に申請し,2001年2月6日に成立した。

 同特許は,1)暗号化コンテンツの受信,2)コンテンツ利用の安全な管理,3)著作権管理が施されたコンテンツの送信,に対応するシステムとコンポーネントに関する項目を含んでいる。

 InterTrust社では,Windows Media Playerやそのほかの,著作権管理機能を取り入れたMicrosoft社製品を配布/販売する行為は,683特許を直接的に侵害するものであり,また特許侵害を促すことでもある,などと主張している。

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