米Intelと中国科学院(Chinese Academy of Sciences)が中国時間4月26日に,ソフトウエアのコンパイラ技術の研究開発に関し,提携関係に入ったことを明らかにした。
両者は次世代プロセサやコンパイラの研究および技術開発で協力体制を敷く。契約期間は2年間。Intel社が北京で開催中の開発者会議「Intel Developer Forum」で発表したもの。
中国科学院の教授であるZhaoqing Zhang氏が研究チーム「Institute of Computing Technology」を統括する。Intel社のIntel LabsからもJess Fang氏などが参加する。
両者が行う研究では,Intel社のItaniumプロセサの性能向上に焦点を当てる。中国科学院の研究者らがソフトウエア最適化に向けたモジュールを開発する。最適化技術には,ループ・ネスティング,プロシジャ解析,スカラ最適化,グローバル・インストラクション・スケジューリング,プロファイリング,ソフトウエア・パイプライン,レジスタ・アロケーション,予測などを含む。また,モジュールの認証や比較を行うためのツールも開発する。
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