米Microsoftは米国時間4月25日,作図ソフト「Visio 2002」が製造段階に入った(RTM:release to manufacturing)ことを明らかにした。Visionは,元々はMicrosoft社が2000年1月に買収した米Visioの製品。Visio 2002は,Microsoft社として開発した最初のバージョンとなる。3月6日にベータ版をリリースしている。
Visio 2002はWWWとの統合,「Microsoft Office」など他のMicrosoft社製品との緊密な連携,業界標準規格へのサポートが特徴。
「非常に好意的な反響を呼んでいる。これまでのVisioで最高のバージョンだと確信している」(Microsoft社Business Tools Division部門副社長兼Visio社共同設立者のTed Johnson氏)。
Visio 2002はXML(Extensible Markup Language)やCOM(Component Object Model)アドインに対応しているため,「ISVやソリューション・プロバイダはVisio 2002ベースの開発プラットフォームを使用して,製品開発やソリューションのカスタマイズを短期間で容易に行うことができる」(Microsoft社)としている。
Microsoft社は,4種類あったVisio製品を「Visio Standard」と「Visio Professional」の2種類にまとめた。Visio Standardはビジネス用で,フローチャート,組織チャート,タイムラインなどを作図できる。Visio ProfessionalはITプロフェッショナル,エンジニア,ソフトウエア開発者などを対象としており,ネットワークやデータベース,アプリケーション・ソフトウエア,WWWサイト,空間設計図などが作成可能。また現在「Visio 2000Enterprise Edition」で提供されているダイアグラム作成ツールは, Visio Professional 2002のアドオン製品「Microsoft Visio Enterprise Network Tools」に統合される。
Visio 2002の出荷は5月31日を予定している。Microsoft社のリセラ,Microsoft社ライセンシング・プログラム,またはWWWサイトを通じて購入できる。推定小売価格はVisio Standard 2002が199ドル,Visio Professional 2002が499ドル。Visio 2000からのアップグレードは,Standardが99ドルで,Professionalが249ドル。Visio Enterprise Network Toolsの発売予定は6月以降で,価格は追って発表する。
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