米Commerce Oneと米Microsoftが米国時間4月24日に,インターネット取引所(eマーケットプレイス)向けソリューションに関して提携を結んだことを発表するとともに,共同ソリューションの概要を明らかにした。
「eマーケットプレイスの開発を簡素化し,あらゆる規模の企業が製品売買や協業作業をオンラインで行えるようにすることが目的」(両社)としている。
今回の発表は両社の関係を拡充するもの。両社は2000年9月に戦略的提携を結んでいる。両社が概要を明らかにしたソリューションは以下の通り。
■「Commerce One MarketSite Gateway for Microsoft BizTalk Framework」
企業がCommerce One社のeマーケットプレイスを通じて,自社のビジネス・プロセスと取り引き企業のビジネス・プロセスを連携できるようにする。BizTalk Frameworkを使って,Commerce One社が提唱する「xCBL」形式のビジネス文書をやりとりするためのソリューションを提供する。現在,Commerce One社eマーケットプレイスの提携企業であるNetVendor社やPivotal社などがベータ版を利用しているという。Commerce One MarketSite Gateway for Microsoft BizTalk FrameworkはCommerce One MarketSite操作環境のオプションとして,2001年第3四半期に一般向けに提供を開始する。
■「Commerce One MarketSite Connectivity Kit for Microsoft BizTalk」
Microsoft社の「BizTalk Server 2000」と「Visual Studio」に対応する。アプリケーションやビジネス・サービスをCommerce One社のeマーケットプレイスとシームレスに組み合わせるためのソリューションを提供する。一般的なビジネス処理に向けたプロセス・フロー定義をはじめ,xCBL文書に対応したBizTalk Server 2000のアプリケーション統合部品,XMLやEDI形式向けマッピング機能から成る。Microsoft社の提携ISVなどやCommerce One社のeマーケットプレイスの顧客に配布する。一般向けの出荷は2001年第4四半期を予定している。
■Microsoft社のサプライヤ向けソリューション
「サプライヤが費用をかけずに素早くCommerce One社のeマーケットプレイスに参加するための機能を提供する」(両社)。ソリューションには,製品カタログを複数の異なるeマーケットプレイスに登録したり,異なるチャネルの受注や注文管理を簡素化するツールやガイダンスが含まれる。
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