米ActivMedia Research LLCが米国時間4月24日に,WWW事業を手がける企業の展望に関する調査結果を発表した。2001年にオンライン人口は倍増し,4億700万人に達する見込みである。

 オンライン人口の拡大とともにWWWサイト構築と電子商取引も増加する。堅実なビジネス・プランを持った企業が,オンラインで成功をおさめる,とActivMedia社は指摘する。マーケティング,販売,購買,在庫管理,人事部門など社内全体にWWWサイトを組み込んでいる企業がWWW事業で収益をあげることができる。

■WWWサイトを開設する目的(単位:%)

販売と売上高の増加 98.0
  受注 55.6
商品の配送 25.7
顧客をオフラインの取り引きに誘導 69.0
購入のきっかけを提供 51.9
サード・パーティ向けのオンライン市場を提供 16.9
情報/エンターテインメントの配信 34.4
有料広告/リンク 12.8
顧客関係とサービスの向上 75.2
  販売前サポート 57.8
サービス 48.5
技術サポート 27.1
広報活動 71.5
  広報活動 70.5
投資家への公布 9.6
社内連絡 46.8
  一般的な連絡 35.6
社内管理/レポート 17.3
財務情報 8.6
購買と供給管理 9.2
人事 11.6

出典:ActivMedia社

 「単に電子商取引向けのWWWサイトを構築するだけでは本当の意味での事業成功に結びつかないことが,年を追うごとに調査で明らかになっている。会社全体でオンライン・プレゼンスの価値を理解している企業が,成功をおさめることができる」(ActivMedia社Market Research部門副社長のHarry Wolhandler氏)。

 電子商取引の技術・市場・産業関連の詳しい情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「電子商取引(EC)」で詳しくご覧頂けます。

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