米Microsoftとビジネス解析ソフトウエアのHyperion社が米国時間4月23日に,共同で策定した解析向けXML仕様「XML for Analysis」を発表した。

 「あらゆるプラットフォームから多次元データベースへのアクセスを可能にすることが狙い。インターネットにおけるビジネス・インテリジェンス・ソフトウエアの導入と,XMLベースのデータ分析Webサービスの普及促進を図る」(両社)としている。

 Adaytum社,AlphaBlox社,ANGOSS Software社,Brio Technology社,Business Objects Americas社,Cizar Software社,Cognos社,Comshare社,Crystal Decisions社,digiMine社,Harmony Software社,Keylime Software社,米Knosys,Lawson Software社,MetaEdge社,MicroStrategy社,OutlookSoft社,Panorama Software Systems社,ドイツのAP AG,Simba Technologies社,SPSS社,Visual Insights社などのビジネス・インテリジェンス・ソフトウエア開発企業がXML for Analysisの支持を表明しているという。

 「OLAPサーバーの大手2社が歩み寄り,一つのXMLベースのOLAP照会APIに到達したことは,すべての人々にとって朗報といえる。この取り組みが成功すれば,異なる主要OLAPサーバーに共通の手法で問合せを送ることが可能になる」(「OLAP Report」著者のNigel Pendse氏)。

 XML for AnalysisはSimple Object Access Protocol (SOAP)を利用して,インターネットを介したクライアント・アプリケーションと解析データ提供側(OLAPやデータ・マイニング)とのデータのやりとりを定義する。

 XML for Analysisの初回リリース版はhttp://msdn.microsoft.com/またはhttp://www.essbase.com/からダウンロードできる。またMicrosoft社は,XML for Analysisソフトウエア開発キットの最終版を5月半ばにリリースする予定である。

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