米Hewlett-Packard(HP)とフランスのThomson Multimediaが4月19日に,“コネクテッド・ホーム(家庭のインターネット化)”に向けたコンピュータ関連機器のマーケティングと販売で提携関係に入ることを明らかにした。

 両社は,家庭向けネットワーク・キットからマウスといった消費者向けコンピュータ周辺機器を共同ブランドで提供する。「家庭のインターネット化を促し,機器を長く利用できるようにすることが目的」(両社)としている。

 Thomson社はHP社との提携により,製品カテゴリをコンピュータ・アクセサリの範囲にまで拡大する。一方HP社はThomson社の民生機器市場におけるマーケティング力を活用する。

 製品の第1弾は,無線モデム用ジャック,サージ・プロテクタ,USBスイッチ,ハブ,接続用ケーブル,コンピュータ・マウスなど18アイテム。既存の電源線を使って家庭ネットワークを構築するための家庭ネットワーキング・キットも含まれる。

 2001年6月に北米で販売を開始し,年内に北米以外の地域にも対象を広げる。

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