米Intuitが米国時間4月17日に,米Tax and Accounting Software(TAASC)のほぼすべての資産を買収することで最終合意に達したと発表した。手続きはIntuit社の子会社Lacerte Softwareが担当し,同日中に完了する。

 TAASCは1980年に設立された,オクラホマ州タルサに本社を置く未公開企業。会計士や税金関連専門家向けのソフトウエア・ツール・スイートを開発している。

 Intuit社は消費者,小企業,会計士向けに財務ソフトウエアやWWWベースのサービスを提供する企業。同社の納税申告用ソフトウエア製品は「Lacerte」および「ProSeries」ブランド名で販売されている。

 「TAASC買収は我が社の長期的成長を狙った戦略に沿ったもの。これにより,納税関連製品事業を拡充する」(Intuit社)としている。

 TAASCの事業はダラスにあるIntuit社のプロフェッショナル・タックス事業部門に移管される。TAASCの顧客はIntuit社のLacerteまたはProSeries製品に移行することができる。製品の移行をスムーズに行うために,Intuit社は変換プログラムを開発中である。TAASC社の財務諸表作成ソフト「EasyACCT」はIntuit社の製品リストに追加され,LacerteおよびProSeries製品の将来版に組み込まれる。

 Intuit社はTAASCの従業員350人のうち約100人を常勤または非常勤社員として雇用する。TAASCはIntuit社に移る社員も含め,すべての従業員に60日間以上の給与を支払う。

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