米Microsoftが米国時間4月16日に,WWWサイト開発ツール「FrontPage」向けのアドイン機能「bCentral Commerce Manager Add-in」を発表した。

 「FrontPageユーザは,FrontPage 2000およびFrontPage 2002で開発したWWWサイトに電子商取引機能を追加し,管理することができる」(Microsoft社)としている。

 bCentral Commerce Manager Add-inにはオンライン製品カタログや,製品カテゴリ・ページ,製品説明ページのテンプレートをはじめ,注文管理やショッピング・カート機能,クレジット・カード対応の受注処理といった機能が含まれる。

 bCentral Commerce Manager Add-inを利用するには,電子商取引関連の管理サービス「bCentral Commerce Manager」に加入する必要がある。bCentral Commerce Managerに登録してWWWベースの記入用紙に販売したい製品を入力し,ウイザード機能でテンプレートを作成する。次に,FrontPage 2000または同2002を使って,企業のロゴを組み込むなどテンプレートをカスタマイズする。ウイザードを実行すると,ショッピング・カート機能や「購入」ボタンを備えた製品やカテゴリ・ページを生成できる。

 bCentral Commerce Manager Add-in for FrontPageはすでにWWWサイトからダウンロード可能。bCentral Commerce Managerの月額利用料は12ドル95セント,年間利用料は99ドル95セント。

 Microsoft社はCommerce Manager Add-in for FrontPageのリリースに伴い,期間限定で3カ月分のbCentral Commerce Managerの利用料を免除する。

 なおbCentral Commerce Managerでは,製品リストをオークション・サイトやインターネット取引所(マーケットプレース)に登録するオプション機能を用意している。「MSN Marketplace」や「MSN Auctions」に対応しており,近いうちに米eBayのサイトも対象とする。

 またMicrosoft社は,bCentral Commerce Manager向けソフトウエア開発キットをまもなくリリースする。電子商取引関連のソフトウエア・ベンダーは製品登録機能を,自らの製品に取り込むことができるようになる。

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