北米のサーバーとPCの市場，大企業，大学，病院向けは比較的好調

横田英史

2001.04.15

　米Harte-Hanksが米国時間4月11日に，パソコンとサーバーの購入計画について調査した結果を発表した。2000年7月～2001年2月に，米国とカナダの企業，大学，病院など11万5000団体以上を対象にインタビューを実施したもの。

　次の3分野ではパソコンとサーバーの販売が引き続き好調だという。三つの分野は，大企業（従業員1000人以上），大学，病院である。

　今後1年間でパソコンの購入を予定している大企業は，第4四半期末時点から29％増加した。サーバーの購入を予定している大企業は同50％以上増えている。

　大学や病院もサーバーの購入には意欲的で，購入を予定する大学と病院は10％以上増加した。

　ただし2001年1月から2月の調査では，いずれの分野でもパソコン購入予定の増加はみられなかった。

　「全体的な状況は楽観視できるものではない。どこにチャンスがあるかを把握し，ターゲットを絞ったマーケティングを行うことが成功につながる」（Harte-Hanks社CRMマーケット・インテリジェンス・グループ社長のTerry Olson氏）。

　全体でみると，購入予定は2000年第3四半期に若干減少し，年末には例年通り回復した。しかし，2001年初頭には2ケタも落ち込んだ。

　パソコンの購入を予定する団体は，2000年12月から2001年2月に39％減，2000年7月に比べると30％低下した。また，1台以上のサーバーを購入する予定の団体は，2000年12月から2001年2月に42％減，2000年10月からは23％減少した。

■パソコン購入を予定する事業団体数の推移

※インデックス：毎月「1台以上のパソコンを購入する予定があるか」を質問し，2000年6月時点で予定があると回答した数を1として割り出した数値。

出典：Harte-Hanks社

■サーバー購入を予定する事業団体数の推移