米Sun Microsystemsは米国時間4月12日,64ビット・マイクロプロセサ「UltraSPARC III」を搭載するサーバー・マシン「Sun Fire 4800」で構築したWWWサーバーが,ベンチマーク・テストで新記録を達成したと発表した。

 Sun Fire 4800はWWWサーバーの性能を測定するベンチマーク・テスト「SPECweb99」において8739の同時接続に対応し,「米IBMや米Hewlett-Packard(HP)の製品より高い性能を示した」(Sun社)という。

 テストを行ったSun Fire 4800はUltraSPARC IIIを12個搭載し,モジュラ型ストレージ・アレイ「StorEdge T3」を用いた。OSはSolarisで,WWWサーバー・ソフトには「iPlanet Web Server, Enterprise Edition 6.0」を用いた。

 Sun社はSun Fireを「ミッドフレーム」と呼び,「ミッドレンジ分野でメインフレームの機能を提供する」としている。

 パフォーマンスだけではなく,冗長性を持たせて可用性を高めていることもSun Fireの特徴である。例えば,また動作中でもCPUやI/O,メモリの交換を可能にしている。「Sun Fireplane」と呼ぶ接続技術(バックプレーン技術)も特徴の一つ。障害が発生した場所を分離するなど,動的なパーティションを可能にし,耐故障性を高める。

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