ウイルス対策ソリューション・ベンダーの英Sophosが米国時間4月11日に,2001年3月におけるコンピュータ・ウイルスの被害状況をまとめた調査結果を発表した。検出されたウイルスのトップ10は以下の通り。

■2001年3月のウイルス被害件数トップ10
1.  17.2%  W32/Apology-B  (Apology)
2.  14.4%  VBS/Kakworm  (Kakworm)
3.  10.3%  W32/Hybris-B  (Hybris)
4=.  3.8%  VBS/Lovelet-AS (Love Bug)
4=.  3.8%  W32/Magistr-A  (Magistr)
6=.  3.4%  Troj/Jethome  (Jethome)
6=.  3.4%  W32/Naked  (Naked Wife)
8=.  3.1%  W32/Navidad-B  (Navidad)
8=.  3.1%  WM97/Marker-C  (Marker)
10.  2.4%  W32/Bymer-A  (Bymer)

その他 35.1% 出典: Sophos社

 「今月は新たなウイルスがメディアを騒がせたが,ランキングの上位を占めたのは“お馴染み”のウイルスだった。数カ月にもわたって同じウイルスが感染を続けているのは驚くべきことだ。『Kakworm』の場合は数年間も被害が報告されている」(Sophos社Anti-Virus部門上級技術コンサルタントのGraham Cluley氏)。

 3月の注目すべき新たなウイルスは「Magistr」「Naked Wife」「Lion」「Lindose(別名:Winux)」。LionとLindoseはLinuxを狙ったウイルスである。

 Sophos社が2001年3月に検出した新種ウイルスは867種類。現在,同社製品が検出できるウイルスは,6万1893種類にのぼるという。

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