DVD関連の業界団体であるDVD Entertainment Group(DEG)は米国時間4月10日に,DVDビデオ市場(ハードとソフト)に関する調査結果を発表した。

 家電製品の業界団体Consumer Electronics Association(CEA)によると,2001年第1四半期に240万台のDVDビデオ・プレーヤが販売店向けに出荷された。1997年にDVDフォーマットが市場に登場して以来,販売店向けの出荷台数は累計1650万台近くになった。

 「比較的軟調な四半期でも,DVDプレーヤは依然として消費者が好む電気製品であり続けた」(DEG議長であり,Philips Entertainment社Worldwide部門副社長のGroupEmiel N. Petrone氏)。

 現在125機種以上のDVDプレーヤが50社の家電ブランドから販売されている。DVDプレーヤは,事実上すべての民生機器販売店で購入可能で,ホーム・シアター分野では特に関心の高い製品である。また,ポータブルDVDプレーヤ,DVDビデオ/オーディオ・プレーヤ,車載型DVDプレーヤなど種類も増えている。

 ソフトウエアも好調で,2001年第1四半期には前年の2倍を上回る7000万枚近い映画と音楽のDVDビデオが出荷された(米Ernst & Youngの調査結果)。

 DEGがまとめた数字によれば,ソフトウエアの出荷累計は1997年以来3億8000枚を超えている。主要な映画スタジオやレコード会社から9000タイトルを超える映画と音楽ビデオが発売されている。

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