米VeriSignと決済システムを手がける米eONE Globalが米国時間4月5日に，電子商取引向けの決済システムやセキュリティ・ソリューションに関し，両社が包括提携したことを明らかにした。両社は，製品やサービスのマーケティングをはじめ，ソリューションの開発などで協力体制を敷く。
提携の一環として，VeriSign社はeONE社とeONE社傘下の決済システム・プロバイダSurePay社に，合わせて2000万ドルを出資することも明らかにした。
両社は，それぞれが持つB2B向けソリューションを持ち寄り，マーケットプレイスや大企業，金融機関など自社が抱える顧客に販売する。これには，SurePay社の決済システム・ソリューションも含む。
具体的には，まずeONE社およびSurePay社が，VeriSign社のPKI管理サービスやWWW向けデジタル認証サービスなどのインターネット向けサービスを自社のソリューションに組み込む。また，SurePay社はVeriSign社の決済管理サービス「PayFlow」を，eONE社の親会社である米First Dataが抱える顧客に提供する。First Data社は決済サービスの大手企業で，クレジット・カードの発行会社1400社をはじめ，金融機関や提携ディストリビュータなど250万社を顧客に抱える。
一方でVeriSign社は，First Data社のオンライン口座アプリケーション「VirtualApp」をオンライン事業者の決済システム向けに提供するほか，First Data社の決済処理サービスを自社が抱える顧客に推奨する。
SurePay社とVeriSign社はSurePay社のソリューションをサード・パーティのソリューションに組み込むためのXMLベースのツールの開発でも協力する。
SurePay社の決済ソリューションは，企業やB2Bマーケットプレイス，システム・インテグレータなどに向けたエンド・ツー・エンドのソリューションで，登録，認証，決済処理，報告書作成・通知などの機能を備える。
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