米モトローラ，Java搭載の携帯電話を発表，「北米市場で初」

セガのゲームも動く

横田英史

2001.04.03

　米Motorolaが米国時間4月2日に，Java 2 Platform Micro Edition（J2ME）対応の携帯電話機新製品「i85s」「i50sx」を発表した。「北米市場でのJ2ME対応携帯電話機はこれが初めて」という。 MotorolaのJava搭載携帯電話

　「i85s」はビジネス向けで，外形寸法は130mm×50mm×30mm，重量132g。通話時間は最大165分で連続待受時間が同75時間である（750mAhのLiイオン・バッテリ使用）。オプションの1300mAhのLiイオン・バッテリにより270分，125時間への延長も可能。充電時間は2時間。

　「i50sx」は主に個人ユーザー向けで，青，黒，緑，紫，シルバー，ブロンズの6色を用意する。外形寸法は133mm×52mm×30mm，重量165g。

　「i85s」「i50sx」とも，ハンドヘルド・コンピュータ機能やインターネット対応機能をはじめ，ツーウェイ・ラジオ，双方向ページャなどを組み込んだ。重要な電話のみを通知するフィルタ機能「VibraCall」やテキスト・サイズの変更機能，スピーカー・ホン，音声コマンドによるボイス・ダイリング機能などを備える。

　電子メールをはじめ，経費報告用アプリケーションや企業ディレクトリ，メモ帳，エンターテインメント関連などビジネス用途，個人向けの幅広いアプリケーションをダウンロードできる。Motorola社とセガは携帯電話向けゲームの開発および供給で2000年11月に提携関係に入っており，セガが提供する「Borkov」ゲームも含む。

　iDEN（Integrated Digital Enhanced Network）ネットワークのサービス・プロバイダが米国で4月初めから，カナダで5月から「i85s」「i50sx」の提供を始める。米国のネットワーク事業者は，米Nextel Communications，米Southern LINC，米Pacific Wireless Technologiesなど。カナダはTELUS Mobilityが提供する。

　Nextel社は同日，Motorola社の「i85s」の提供を始めたことを明らかにした。「i85s」の小売価格は299ドル99セント。Nextel社は100ドル割引の199ドル99セントで提供する。「i50sx」の提供は4月後半を予定している。