米Computer Associates International(CA)は米国時間3月30日に,米IBMのメインフレーム向け64ビットOS「z/OS」に対する包括的なサポートを始めると発表した。なおIBM社は同日,z/OSの「Version 1 Release 1」版をリリースする(関連記事)。CA社のz/OS対応製品の提供はこれに合わせるもの。

 CA社によれば、同社が対象としているすべての分野に関してz/OSへの対応を進めるという。すなわち,エンタープライズ・マネジメント,セキュリティ,ストレージ,業務のeBusiness化/統合,ポータル/ナレッジマネジメント,予測解析,ビジュアライゼーションといった分野のソフトウエアである。同社は対応製品の具体的なリストをWWWサイト(http://ca.com/products/zos/)に掲載している。

 「これらのソリューションで提供される強力な機能により,ユーザーはz/OSベースのシステムや,データベース,アプリケーション,ストレージ・リソースから最大限の効果を引き出すことができる」(同社)。

 またCA社はすでに,2001年2月23日リリースされたVM/ESA後継のz/VM「Version 3 Release 1」版への対応も行っている。こちらの製品リストも同社WWWサイト(http://ca.com/products/zvm/)に掲載している。

 なおIBM社とCA社はソフトウエアのマーケティングに関して協力体制を敷いている。最近もIBM Global Servicesが,180以上のz/OSおよびOS/390向けCA社製品をソフトウエア・パッケージ「SystemPac」に追加することを明らかにしていた。これは,顧客がSystemPacで注文した製品を,z/OSやOS/390に添付して提供するというもの。製品はインストールと動作テストを済ませて顧客のもとに届けられる。

 なおCA社もこれら製品を販売する。CA社のVAR(付加価値再販業者)やシステム・インテグレータ,同社のインストール・プログラムを通じて販売していく。

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