米AT&Tが米国時間3月22日に、米NorthPoint Communicationsの全資産を買収することで合意に達したと発表した。米破産裁判所の承認を同日得たという。買収金額は約1億3500万ドル。取り引きは60日以内に完了する予定である。

 AT&T社は、NorthPoint社の国内におけるすべてのコロケーション施設、特定のネットワーク機器、システムやサポート・ソフトウエア、カリフォルニア州Emeryvilleのビル2棟を含む関連資産を取得する。

 「NorthPoint社のDSL資産を取得することにより、積極的にDSL事業に取り組む。DSLを活用した高速インターネット接続、地域および長距離通話、広帯域サービスなどを消費者や企業に提供できるよう注力する」(AT&T社AT&T Consumer事業部門共同社長のRobert M. Aquilina氏)。

 NorthPoint社は1月16日に、サンフランシスコの米国企業破産調停裁判所カリフォルニア北部法廷に対して企業倒産保護法第11条の適用を申請し、ほとんどすべての事業と資産を売却する意向を明らかにしていた。

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