米Oracleが2000年12月~2001年2月期(同社会計年度の2001年第3四半期)の決算を発表した。売上高は前年同期の24億ドルから27億ドルに増加。純利益は5億8300万ドルで,前年同期の5億300万ドルに比べ16%増となった。1株当たり利益は0.10ドル。前年同期は0.08ドルだった。前年同期の利益はいずれも株式売却益を除いている。

 なお同社は米国時間3月1日に,同四半期の業績が事前の予測を下回ると発表していた。売上高は前年同期比およそ9%増にとどまり,1株当たり利益はアナリストによるファーストコール0.12ドルを下回る0.10ドルになると発表していた。

 2000年12月~2001年2月期のアプリケーション販売の売上高は,前年同期比25%増の2億4900万ドル。データベース製品の売上高は同6%増の8億2300万ドル。サービス事業の売上高は同12%増の15億ドル。3月1日発表の見通しでは,アプリケーション販売が事前の予想75%~100%増を下回る50%増にとどまり,データベース製品はほぼ横ばい,もしくはやや減としていた。

 「過去数カ月にわたる米国経済の低迷が,売上高と利益に予想以上な影響を及ぼした。しかし営業利益率が33%と前年同期に比べ2ポイント増加しており,我々はこのことを誇りに思っている。現在行っているe-businessのコスト削減計画を着実に推し進め,今後も継続して生産性と効率の向上を図っていく」(Oracle社CFOのJeffrey O.Henley氏)。

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