米Adobe Systemsは米国時間3月15日に,2000年12月~2001年2月期の決算を発表した。売上高は3億2900万ドル。前年同期(1999年12月~2000年2月)の2億8220万ドルと比べて17%増収。アプリケーション・ソフトによる収入は20%増加した。ちなみに前期(2000年9月~11月)の売上高は3億5520万ドルだった。

 営業外損益を含めた利益は6980万ドル。前年同期の6460万ドルから増益だが,前期の7920万ドルからは減益となった。

 営業外損益を含めた希薄後の1株当たり利益は28セント。前年同期は26セント,前期は31セントだった。

 営業権の償却費用やリストラ経費などの一時的な費用を除く営業利益は1億1900万ドルで,前年同期の8950万ドルと比べて33%増加した。前期は1億2750万ドルだった。

 「困難な経済状況にありながら,一時的な費用を除く営業利益が33%増,売上高が17%増という素晴らしい業績を収めたことをうれしく思う。しかし,当初目標としていた売上高に達しなかったのは残念だ」(Adobe社 社長兼CEOのBruce R. Chizen氏)。

 また同社は,2001年3月~5月期の売上高が当初の目標を下回り,前年同期と比べて約15%成長にとどまる見込みであることを明らかにした。

◎関連記事
米アドビが「Acrobat 5.0」を発表,XML文書対応やオンライン共有機能を追加
米アドビが電子ブック・ソフト閲覧ソフトと配信サーバーの新版を発表

[発表資料へ]