米International Data Corporation(IDC)が米国時間3月15日に,「証券会社や投資会社はモバイル・インターネットによる顧客向けサービスに力を入れるべき」とする調査結果を発表した。

 「モバイル・インターネットに対応したサービスを用意することで,証券会社は顧客の投資状況やライフ・スタイルなどに合ったサービスを提供できる。新規顧客の獲得や手数料などの収入増にもつながる」(IDC,Online Financial Services部門のリサーチ・マネージャーのShaw Lively氏)。

 無線アクセスは大口顧客の獲得や引き留めなど,顧客との関係を強化する上で最も強力なチャネルになるとIDCは報告している。

 Lively氏はモバイル対応サービスを拡大する上での課題として,「モバイル技術はまだ普及するところまで利用が進んでおらず,“新奇の技術”と感じる顧客も多い。現在のところ利用が進んでいるのは米国市場のみ」と指摘,企業はこの点で解決策を見い出すことが必要であるとしている。

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