米Forrester Researchが米国時間3月14日に,裕福なオンライン・ユーザーのWWWショッピングに関する調査結果を発表した。投資可能な資産が100万ドル以上の北米の個人と世帯を対象にアンケートを実施したもの。

 それによると,裕福なユーザーがオンライン・ショッピングに期待するものは,他のオンライン・ショッピング・ユーザーと同じ「利便性」「信頼性」「管理能力」だった。「高級感」「贅沢」「もてなし」ではなかった。

 「裕福なオンライン・ショッピング・ユーザーは,誰よりも頻繁に買い物をし,多額を費やす。しかし,オンライン購入を行う理由や関心事は他のすべてのオンライン・ショッピング・ユーザーと変わらない」(Forrester社上級アナリストのEkaterina O. Walsh氏)。

 裕福な消費者のニーズに応えるサイトの構築では,利便性,信頼性を重視するべきである。キーワード検索やわずかな回数のクリックで購入が完了する手法などが,オンライン・ショッピングの利便性を高める。信頼性に関してはオフラインでのブランド力を利用する。

 2000年に,インターネットを利用する裕福なユーザがオンライン・ショッピングに費やした金額は1人当たり平均1466ドル。それ以外のオンライン・ユーザーは1人当たり平均817ドルだった。

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