（2001.3.14，Barbara Darrow＝TechWeb News）
米Sun Microsystemsが，64ビット・マイクロプロセサ「UltraSPARC III」搭載サーバー「Sun Fire」の新製品群を投入する。Sun社は米国時間3月21日に製品発表を行う予定である。
新製品は，8プロセサ構成の「Sun Fire 3800」，12プロセサ構成の「Sun Fire 4800」，最大24プロセサ構成の「Star Fire 6800」の3製品。
「Sun Fire 3800」は，データ・センターや電子メール，WWWホスティング，WWWベース・アプリケーションなどに向ける。「Sun Fire 4800」はメインフレーム・クラス向けで，データベース・サーバー・アプリケーションなど向け。19インチのラックマウント型とデスクトップ型を用意する。
ハイエンド機「Star Fire 6800」は，オンライン・トランザクション処理（OLTP）や大規模データベース，データウエアハウス，データ・マイニングなどのアプリケーションに向ける。
Sun社は，「Sun Fire」をミッドフレームと呼びワークグループ向けサーバーとしている。メインフレームクラスのサーバーには「Star Fire」を提供する。
UltraSPARC III搭載サーバーの第1弾は，2000年末にリリースした750MHz動作の「Sun Fire 280R」。容量は8Gバイトである。Sun社は現行のハイエンド機「Enterprise 10000」の後継となる「Serengeti」（開発コード名）などもすでに明らかにしている。
「Sun社はドットコム・ブームに乗って莫大な利益を上げた。2000年問題で販売が落ち込むこともなかった。しかし，ここへきて風向きが変わっている。ドットコムの失速や墜落が相次ぐなかで，ドットコム・エコノミーの立役者的イメージは逆にハンディキャップになっている」（米Meta GroupアナリストのBrian Richardson氏）。
Sun社の社長Ed Zander氏は，現在広がっている経済の失速について事前に予想できなかったと認めている。また2月末には業績の下方修正を発表した。
「Sun社は軌道修正するのが少し遅すぎたようだ」（米Hurwitz Group社長，Judith Hauwitz氏）。
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