米IBMが米国時間3月14日に,「z/OS」と「OS/390」で動作するアプリケーション・サーバー「WebSphere Application Server」と,トランザクション処理サーバーの新版「CICS Transaction Server V2.1」を発表した。
WebSphere Application Server for z/OSと同OS/390は,同社のサーバ・マシン「eServer z900」と「S/390」に向ける。「Java2 Enterprise Edition(J2EE)」に対応する。
CICS Transaction Server V2.1は,「Enterprise Java Beans」を介してe-businessアプリケーションを従来のCICSデータやアプリケーションにアクセスできるようにする。J2EEプラットフォームや「Web Services」といった開発環境と統合可能である。
「HTML,HTTP,XML,J2EE技術などの業界標準を取り入れることで,新たなe-businessアプリケーションやトランザクション処理をS/390向けに開発することが可能になった。既存のS/390向けアプリケーションと統合することもできる」(米GartnerのアナリストDale Vecchio氏)。
IBM社は,その他のメインフレーム向けソフトウエア群も同日発表した。
・「WebSphere Asset Analyzer Version 1.0」:ソフトウエア・コードを解析し,アプリケーションのスケルトン情報を提供する。スケルトンには,データベース・コール,他のアプリケーションやライブラリ,サーブルーチンの呼び出しポイントなどが含まれる。
・「VisualAge Enterprise Suite Version 2.0」:ソフトウエア開発ツール・スイート。「VisualAge for Java」「VisualAge for COBOL」「VisualAge for PL/1」「VisualAge Generator」「WebSphere Studio」が含まれる。
・「MQSeries Workflow V3.3」と「MQSeries Link for SAP R/3 for OS/390 V1.2 」
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