フィンランドNokiaの一部門であるNokia Networks社が,フィンランドのHaukipudasと英国のCamberleyに擁する製造部門をEMS(設計製造請負サービス)大手の米SCI Systemsに売却することを明らかにした。両社が現地時間3月13日に発表したもの。

 売却金額などの詳細については明らかにしていない。売却手続きの完了は2001年第2四半期末を予定している。SCI社は世界第2位のEMSベンダーである。

 両社は,1998年にNokia社がフィンランドのOulu,スウェーデンMotalaの施設をSCI社に売却したのを始め,2000年10月にはNokia社によるオーストラリアPerthでの第2世代基地局設置で協力体制を敷いている。今回の売却は両社の関係を拡大するものとなる。

 SCI社はNokia社からの事業買収に伴い,新たにEngineering Services部門を設置する。狭帯域接続向けの製品などを手掛ける。Haukipudasでは第3世代通信網向けのシステムを,Camberleyでは第2世代向けトランシーバ/レシーバ・システムを製造する。Nokia Network社の従業員1250人はSCI社に移管される。

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[Nokia社の発表資料]

[SCI社の発表資料]