「現在,企業-消費者間(BtoC)電子商取引サイトの50%が利益を上げている」などとする調査結果を,米ActivMedia Researchが米国時間3月13日に発表した。企業間(BtoB),企業-消費者間,オンライン・コンテンツ,ISPの四つの業界を対象に調査したもの。

 それによると,WWWサイト全体のうち利益の上がっているサイトは1/3程度。しかし1年以内で利益が出るようになるWWWサイトは全体の60%にのぼる。

 主な調査結果は以下の通り。

・企業間向け小売りサイトは1/3が利益を上げており,1/3が短期間に利益を出す見込みだという。ただし,自社のWWWサイトはマーケティング目的であるため利潤を追求していないとする回答者が多かった。

・企業-消費者間向け小売りサイトの50%は利益を上げている。企業-消費者間向け小売りサイトは消費者に直接製品やサービスを販売するという点で,最も活発なWWWサイトである。

・オンライン・コンテンツ企業で利益を上げている割合は1/4。ほとんどのオンライン・コンテンツ企業が,利益を出すには市場が成熟しなければならず,まだ2年は必要だとみている。

・ISP/ASPで利益を上げている割合はわずか1/4だが,希望はある。

 電子商取引の技術・市場・産業関連の詳しい情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「電子商取引(EC)」で詳しくご覧頂けます。

◎関連記事
「マーケティングによる間接販売で収入を得ているBtoBサイトが半分以上」と米社
企業-消費者間のオンライン小売り市場,2010年に1兆1000億ドル規模に
「BtoC電子商取引の世界市場は2005年に5150億ドル規模」と米調査会社
「36%以上のECサイトはオンラインの注文がオフラインより少ない」,米社調査
行き過ぎたバッシングで「未来」をつぶすな
BtoBはサプライ・サイドが面白い!
主役が出揃ったBtoC戦線

[発表資料へ]