米Intelが米国時間3月8日に2001年第1四半期の業績が事前の予測を下回るとの下方修正を発表した。売上高は2000年第4四半期の87億ドルからおよそ25%低くなる見通しで,事前の予測「15%減」をさらに下回る。また,粗利益率も事前の予測である58%を下回り,51%程度に落ち込むとしている。

 この結果,2001年第1四半期の売上高は65億ドルとなる。「経済の減速がパソコンの需要を直撃し,さらにネットワーク関連や通信関連,サーバー分野にも広がっている」(Intel社)。

 これに伴い,Intel社はすでに発表している新規雇用の凍結に加え,今後9カ月間で従業員約5000人を削減することも明らかにした。これは全従業員の6%に相当する。

 Intel社は「あくまでも予定」とした上で,今後の予算などについて以下の計画を発表した。

・支出(研究開発費+MG&A)は前期の24億ドルから約15%減とする。
・2001年の研究開発費を43億ドルから42億ドルに引き下げる。
・2001年の設備投資費はおよそ75億ドルを予定している。
・2001年第1四半期の投資利益などは1億8000万ドルとなる見込み。(株式市場の変動による増減あり)。

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