米Hewlett-Packard(HP)が米国時間3月6日に,米RealNetworksとの提携関係を拡大することを明らかにした。両社は家庭向けのデジタル・エンターテインメント製品の開発で協力体制を敷く。

 「消費者が居間でくつろぎながら音楽をダウンロードして自分の好みに編集や再生したり,ストリーミング・ビデオを楽しんだりできる製品を提供する」(HP社)としている。

 HP社は消費者向け製品に関するノウハウと顧客基盤を,RealNetworks社はストリーミング・メディア再生ソフト「RealPlayer」やデジタル音楽管理/再生ソフト「RealJukebox」を組み込んだLinuxベースのソフトウエア・プラットフォームを持ち寄る。RealNetworks社のソフトウエア・プラットフォームを,両社が共同開発するデジタル・エンターテインメント機器やサービスの基盤に据える。製品とサービスは2001年中に,HP社ブランドで市場に投入する予定である。

 RealNetworks社は現在約1億8000万人のRealPlayer登録ユーザを抱えている。同社はHP社との協力により,インターネット端末や無線機器のユーザー層への食い込みを狙う。

 ちなみにHP社とRealPlayer社は2000年9月に,HP社のサーバ「HP-UX 11」にRealNetwork社のストリーミング・メディア・ソフトウエア「RealSystem」を組み込むことで提携している。

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