(2001.3.2,Joseph F. Kovar= CRN )
米IBMがLinuxを使いこなすソリューション・プロバイダ育成に乗り出した。米国アトランタで開かれたPartnerWorldで,副社長のRichard Sullivanが明らかにしたもの。
同社のYou Pass, We Payと呼ぶ支援プログラムを拡張し,パートナー企業の従業員に一人あたり最高3000ドルを支払う。対象となるのは,Linux Professional InstituteあるいはRed Hat Linuxに認定を受けた従業員である。
ソリューション・プロバイダがLinux認定を受けることを支援するために,IBM社は「Ready, Set, Linux」と呼ぶプログラムも明らかにした。このプログラムでは,Linuxに関する半日のトレーニングとワークショップ,Linux対応ソフトウエア製品に関する2日間のワークショップをパートナに提供する。
米KeyLink Systemsは,「Ready, Set, Linux」プログラムのソリューション・プロバイダへの提供で契約を結んだことを明らかにしている。Linuxの“価値”やLinuxアプリケーションをどのように売り,サポートするかについて教育を行う。
また同社は,Linux関連情報を1カ所にまとめたサイト「Linux Lens」を開設する。
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