米Red Hatが米国時間2月27日に,ネットワーク・インフラに関するコンサルティングを行っている米Planning Technologies Inc.(PTI)を買収したことを明らかにした。買収金額は4700万ドルで,株式交換で支払った。
PTIはジョージア州アトランタに拠点を持つ。ネットワーク関連のインフラ技術に特化したコンサルティング・サービスを手掛けている。200名強のエンジニアとコンサルタントを抱え,このうち60%以上が技術職などで10年以上のキャリアを持つという。米AT&T,米BellSouth,米Delta Aitlines,米Home Depotなどを顧客として抱える。
「機器からメインフレームに至るまでのオープン・ソース・ソリューションや,WWWサービス『Red Hat Network』を用いたサービスの提供力を強化する」(Red Hat社)。
「Red Hat Network」は,Red Hat社が2000年9月にリリースしたLinuxユーザー向けのWWWサービス。アップデート管理サービスやセキュリティ・サービス,遠隔管理機能,サポート・サービスなどを提供する。
なお「Red Hat Network」に関しては,米META Groupが「Red Hat Networkは,まだ方向性を示しただけでサービスの実体がなく,魅力は乏しい」とする分析を最近発表している。
◎関連記事
■【TechWeb特約】「最大のライバルはLinux」,米マイクロソフトのバルマー社長兼CEO
■【アナリストの眼】Red Hatの戦略事業「Red Hat Network」,サービス販売は成功するか
■Red Hatがディストリビューションの新版「Red Hat Linux 7」をリリースへ
■Red Hatが組み込みLinuxデベロッパのWireSpeed Communicationsを買収
■「Red Hatは世界のLinux市場で首位」とRed Hatが調査会社のデータを引用
■Red HatがLinux向けWWWベース・サービス「Red Hat Network」を発表
■米レッドハット,「米IBMのeserver全モデルでRed Hat Linuxが走る」と発表