米Seagate Technology,米Intel,米APT Technologyの3社が米国時間2月26日に,ハード・ディスク装置(HDD)をつなぐ新たなインタフェース規格「Serial ATA 改訂版1.0(Revision 1.0)」に対応したHDDおよびPCIホスト・アダプタを披露した。

 カリフォルニア州サンノゼで開幕したIntel社の開発者会議「Intel Develper Forum」で明らかにしたもの。

 3社は,APT社が開発したSerial ATA対応ブリッジと物理層チップを組み込んだSeagate社のSerial ATA対応HDDを,Serial ATA対応のケーブルとコネクタを介してPentium 4プロセサ搭載機に接続するデモンストレーションを行う。

 3社はいずれもSerial ATA規格策定の作業部会「Serial ATA Working Group」の創設メンバー企業。1年前(2000年2月)のIDFで同グループ設立の発表を行っており,創設メンバーは,3社のほか,米Dell Computer,米IBM,米Maxtor,米Quantumを含めた7社。2000年11月にドラフト仕様1.0版をリリースしている

 Serial ATAはハード・ディスク装置,DVDドライブ,CD-RWドライブといったストレージ機器をパソコンに接続するためのシリアル・インタフェースである。現行のパラレル・インタフェースに代わる規格を目指す。伝送速度は1.5Gビット/秒で,3Gビット/秒,6Gビット/秒などへの拡張が可能。既存のソフトウエアのドライバとの互換性を確保し,パラレル・インタフェースに比べて配線が容易,コネクタが小さい,低電圧といった特徴を備える。コンピュータ・メーカーにとってシステム設計が容易になる。

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