「次世代携帯電話機への移行により携帯電話機向け半導体の需要が急増している」。米IDCが,米国時間が2月26日に通信用半導体デバイスの市場に関する予測で明らかにしたもの。

 世界の携帯電話機向け半導体の市場規模は1999年の170億ドルから2004年には380億ドルへと5年間で2.2倍に拡大するという。この間の年平均成長率(CAGR)は18%である。同時期の携帯電話機の出荷台数のCAGRは24.4%で,2004年の出荷数は7億8000万ユニットに達するとみる。

 第2世代の携帯電話機は今後5年間にわたりかなりの市場シェアを維持するとIDCは予測する。GSM (Global System for Mobile communications)対応の携帯電話機向け半導体は欧州とアジアで急速に導入が進んでいることから,売上高ベースで半導体市場の過半数を占めている。しかし2002年以降はCDMA,TDMA,および3Gの携帯電話機がシェアを伸ばし,GSM向け半導体のシェアは低下して行くと予測する。

 2G CDMAおよびTDMAのシェアは2004年時点で43%程度を維持する。CDMA2000やW-CDMA標準規格に基づく第3世代(3G)携帯電話機は,2003年頃から急速にシェアをIDCは予測している。

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