米DisplaySearchが米国時間2月26日に,デスクトップ・パソコン向けディスプレイの世界市場(液晶モニタ,CRTモニタ,液晶PC,TFT液晶モジュール,コントローラICを含む)に関する調査結果を発表した。

 それによると,液晶モニタの出荷台数は年平均49%で成長し,2005年には4625万台に達する。この年におけるデスクトップ・パソコン向けディスプレイの総出荷台数(2億1300万台)の22%を占める。2000年の割合は5.1%だった。

 売上高は年平均29%で成長し,2005年には260億ドルを超える。デスクトップ・パソコン向けディスプレイ市場の売上高全体に占める割合は,2000年の18%から2005年には36%に拡大する。

 液晶モニタは2001年にパソコン業界で最も好調な分野となる。出荷台数は123%増加し,1400万台を上まわる見込み。価格の低下が成長を牽引する。液晶モニタ分野の投資は1999年と2000年の2年にわたって倍増し,65億ドルに達した。

 2001年のTFT液晶生産能力は1999年と比べて147%向上した。これによって在庫のだぶつきが発生し,2001年にTFT液晶モニタの平均販売価格は34%~54%低下するとみられる。2001年におけるTFT液晶モニタ・モジュールの平均価格は359ドル(38%減),液晶モニタの平均価格は813ドル(30%減)まで下がる見込み。2005年には液晶モニタの平均価格は562ドルまで低下する。

 CRTモニタと液晶モニタの価格差は,2000年の877ドルから2005年には284ドルまで縮まる。LCDモニタの価格とCRTモニタの価格の比率は2000年に4.1:1だったが,2005年では2:1になる。

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