米Intelが1チップのGigabit EthernetコントローラLSI「82544EI Gigabit Ethernet Controller」のサンプル出荷を始めた。開催中の開発者会議「Intel Developer Forum」で米国時間2月26日に明らかにしたもの。
82544EIは,現在サーバーやワークステーション,ネットワーク製品のOEM向けにサンプル出荷しており,年内にも広く利用可能になる見込みである。
82544EIの外形寸法は既存製品に比べ1/2以下のサイズ。他製品のデータシートをもとにIntel社が行った評価によると,他製品に比べ消費電力は50%以下という。
OEMにとっては,LOM (LAN on motherboard)によって,Gigabit Ethernet機能をサーバやワークステーション,ネットワーク機器に低コストで組み込むことが可能になる。82544EIは64ビットのPCIバス「PCI-X」に対応する。
なお82544EIも含めIntel社のEthernetコントローラLSIは,IEEE802.3abと802.3zに準拠する。銅線と光ファイバのいずれの場合も10Mbps,100Mbps,1000Mbpsの伝送速度が可能。
同社のEthernetおよびEthernet LOM製品は, Windows NT,Windows 2000,Windows XP,Linux,Novell Netware,Solaris,SCO UnixWareなどに対応する。
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