米Microsoftは米国時間2月26日に,ファイアウォール機能やWWWキャッシング機能を備えた企業向けサーバ・ソフトウエア「Internet Security and Acceleration (ISA) Server」の一般向けリリースを明らかにした。フロリダ州オーランドで開催中のセキュリティ・トレード・ショー「InfoSec World」にて発表したもの。ISA ServerはStandard版とEnterprise版の2種類を用意する。

 ISA Serverはサーバ製品系列「.NET Enterprise Server」の一つという位置づけ。「ファイアウォール機能に焦点をあてた。また,パートナ企業がISA Serverをベースにしたサービスやソリューションをを容易に構築できるよう,拡張性のあるアーキテクチャを採用した」(Microsoft社)。

 Microsoft社によると,31社のパートナ企業がISA Serverに対応したサービスやソリューションを発表したという。そのうち半数の企業がInfoSec Worldで,ISA Server対応のウイルス検出,フィルタリング,コンテンツ・セキュリティ,サイト分類,レポーティングや管理ツールといった製品を披露する。

 これらの企業にはAelita Software社,Aladdin社,CornerPost Software社,Corbett Technologies社,英Baltimore Technologies,Intellimark IT Solutions社,米InDepth,米N2H2,PatchLink社,Secure Computing社,Soft-ex社,Shavlik Technologies社,WaveCrest Computing社,米Hewlett-Packard(HP),SurfControl社などが含まれる。

 ISA Serverの評価版はWWWサイトで無償配布している。
 
 またMicrosoft社は,「Security Services Partner Program」のサポート対象にISA Serverを加えることも明らかにした。Security Services Partner Programはシステムやインターネットでセキュリティ問題に直面した顧客に,資格のあるセキュリティ・コンサルタント(現在のところ16カ国にわたる44社)への直接接続を提供するというもの。

◎関連記事
<ISA関連>
米マイクロソフトがWWWサーバー向けセキュリティ・ソフト「ISA Server」を出荷
MicrosoftがWWWサーバ「ISA Server 2000」を発表,ベータ版を公開
マイクロソフト,「BizTalk Server」など3製品発表
<Microsoft社WWWへの攻撃など>
【TechWeb特約】米マイクロソフト,WWWサイト防衛のために米アカマイと契約
トラブルは当然? Microsoftサイトのダウンに見るWeb管理の実態
38%の“.COM”ドメインで米マイクロソフトと同様のトラブルが起こりうる
IT業界を揺るがすMicrosoft社の社内ネットワーク・ハッキング事件
【TechWeb特約】米マイクロソフトの社内ネットへの不正アクセスを憂慮する
「WindowsやOfficeは無事」,社内ネットへのハッカー侵入で米マイクロソフト
米マイクロソフトの社内ネット侵入でハッカーはワーム「Qaz.Trojan」を利用

[発表資料へ]