米Microsoftが米国時間2月23日に，コンピュータ科学教育を支援する大学向けプログラム「MSDN Academic Alliance」を発表した。ノースカロライナ州で開催中のAssociation for Computing Machinery Special Interest Group on Computer Science Education （SIGCSE）の技術シンポジウムにて明らかにしたもの。年会費は799ドル。登録は2001年4月2日からWWWサイトで受け付ける。

　「コンピュータ科学，エンジニアリング，情報システムなどの学科を持つ大学は，MSDN Academic Allianceを通じて『.NET』向け技術や開発ツールを無制限で利用することができる」（Microsoft社）。

　MSDN Academic Allianceは教育や研究を目的とした大学の研究所を対象とする。参加大学には追加ライセンスを提供し，台数無制限のコンピュータでの利用を許可する。また，研究所で学ぶ生徒は学科研究や個人の学習のために無償でソフトウエアをダウンロードできる。MSDN Academic AllianceのWWWサイトでは，チュートリアル，研究に関する記事や白書，サンプル・コード，提携企業によるサービス，国内や海外の仲間と協力する場などを提供する。

　MSDN Academic Allianceで提供する主な内容は次の通り。

・製品ドキュメント，技術記事，サンプル・コードのライブラリ「MSDN Library」とアプリケーション開発者向けの技術サポート文書。

・SDKやDDK，Microsoft社のすべてのOS。

・ベータ版や新リリース版，アップデート版の利用。

・開発システム「Visual Studio 6.0」。

・作図ソフト「Visio 2000」。

・Windows OSやサーバ・ソフト「Microsoft SQL Server」「Exchange Server」「Commerce Server」「BizTalk」「Host Integration Server」「Application Center」向けのサーバ・テスト・プラットフォーム。

・PDA向けOS「Windows CE」用開発ツール。

・1カ月ごとの更新。

　なお，California Institute of Technology，University of Massachusetts-Amherst，Brown Universityを含む4大学が，今春からMSDN Academic Allianceのベータ・テストを開始する予定である。

　Windows 2000の技術・製品・市場に関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「Windows 2000」で詳しくお読みいただけます。

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