米Intelと米Network Applianceが,技術と業務に関して総額10億ドル規模の契約を結ぶことで合意に達した。米国時間2月23日に両社が明らかにしたもの。今後7年間におよぶ長期契約で,1992年に締結していたこれまでの提携関係を大幅に拡張するものとなる。なお今回の取引金額の細目については明らかにしていない。
今回の提携のもと,Intel社はNetwork Appliance社のアプライアンス製品「NetApp」システムを購入し,Intel社のデータ・センターに導入する。Network Appliance社はIntel社のマイクロプロセサやシステム,コンポーネント製品を購入しこれらをNetAppに取り入れる。
このほか両社の提携には,技術のクロス・ライセンス,特許の共有,技術開発,標準仕様開発なども含まれている。
標準仕様については,Network Appliance社とIntel社が共同で発足させたメモリ間転送プロトコルDAFS(Direct Access File System)の取り組み,DAFS Collaborative (www.dafscollaborative.org)と同様に,今後新たな標準仕様を開発し普及を促進していくという。
DAFSは,データ・センター環境で使われるInfiniBandやVirtual Interface (VI)などのメモリ-トウ-メモリのダイレクトなインターコネクト技術の利点を活用するためのプロトコルである。ストレージ・ネットワーク環境におけるインターネット,電子商取引,データベース・アプリケーション性能を向上させる。
Network Appliance社のNetAppは,ネットワークにおけるファイル共有とコンテンツ配信を高速化するプラットフォーム。記憶装置や「NetCache」というコンテンツ配信の高速化を図るキャッシュ装置などから成る。コンテンツ配信ソフトウエアとレポーティング・ソフトウエアを組み合わせて,データ・センターからネットワーク全域にわたるデータ管理を可能にする。NetAppを導入している企業には,米Lycos,米Yahoo!,Citicorp Securities社,米Lockheed,米Cisco Systems,米Motorola,米Texas Instrumentなどがあるという。
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