米Microsoftと米Bristol Technologyが米国時間2月21日に,98年から続いている2年越しの係争に終止符を打った。Windowsのソース・コードを巡る係争で両社が和解に達したことを明らかにしたもの。和解条件などの詳細については明らかにしていない。

 この裁判は,ソフトウエア開発ツール・ベンダーのBristol社が「Microsoft社はWindowsの独占的地位を不正に利用している」として,1998年8月にコネチカット州ブリッジポートの連邦地裁に提訴していたもの。

 同地裁の陪審は1999年7月に「Microsoft社に独禁法違反の事実はない」との評決を下していたが,2000年9月には同地裁のJanet C.Hall判事が,「コネティカット州の不正競争防止法(CUTPA:Connecticut's Unfair Trade Practices Act)に違反している」として100万ドルの支払いを米Microsoftに求める判断を示していた。

 Bristol社はWindows NT開発の初期段階でMicrosoft社のパートナとして開発に加わっていた。「Microsoft社はソフトウエア・ベンダや顧客をWindowsのプログラミング・インタフェースに依存させ後に,突然ソース・コードを非公開にした。当社の開発ツール『Wind/U』に関連するすべてのビジネスに影響を及ぼした」(Bristol社)としていた。

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[Microsoft社の発表資料]
[Bristol社の発表資料]