米Microsoftが米国時間2月21日に,Officeの次期版「Office XP」向けの開発ツールキット「Smart Tag Software Development Kit(Smart Tag SDK)」の配布を開始したことを明らかにした。
開発者向けに「MSDN Online」の「Office Developer Center」サイトから無償で提供する。
Smart Tag SDKは,「smart tag」と呼ぶOffice XPの機能を作成するためのツールや情報から成る。smart tagは「AutoCorrect」「AutoFormat」「Paste Options」といった入力補完や情報へのアクセスを支援する機能を提供する。
例えばWord文書で顧客の名前を入力すると,smart tagが現れOutlookに収められている顧客のアドレスを自動入力するオプションを提供する。同様にしてExcel書類に,WWWの株価速報を入力することも可能。
Smart Tag SDKには,チュートリアル,プログラマーズ・ガイド,APIのリファレンス,レジストリ・キーのリファレンス,サンプル・コードなどが含まれる。Visual C++やVisual Basicなどの開発言語に対応する。
Microsoft社はOffice XPを2001年上半期末に出荷する予定である。Office XPにはCOMベースのコンポーネントを600以上組み込む。Visual Basic for Applications(VBA)に対応する。
Office XPのその他の主な特徴は以下の通り。
・ExcelとAccessのファイル形式で,XMLをネイティブ・サポート。
・Excelのスプレッドシート,チャート,ピボット・テーブルをWWWアプリケーションに対応させるための「Office Web Components」。
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