米Intelが米国時間2月20日に,ネットワーク・プロセサ「IXP1200」の新製品やソフトウエア・ツールなどを発表した。

 発表したのは,ネットワーク・プロセサ「IXP1200」の高速版,IXP1200向けコンパイラ「Microengine C Compiler」,ソフトウエア開発キット「IXA Software Developers Kit(SDK)1.2」などである。これによって「ネットワーク機器向けプロセサのアーキテクチャInternet Exchange Architecture(IXA)を拡張する」(Intel社)。

 Microengine C Compilerは「IXA Advanced Microengine Tools」の最初の製品である。IXP1200用のプログラム作成時に頻繁に必要となる複雑なコード・ストリングを高級言語で作成できるようにする。またC言語のサブセットを使用するオプションを提供することで,ネットワーク機器の設計を容易にし開発期間の短縮を狙う。

 IXA Microengine C Compilerを同梱したAdvanced Microengine Toolsは今年第2四半期にも利用可能になる。ライセンス料は1シートあたり2000ドル。IXA SDK 1.2はすでに無償配布している。

 IXP1200はこれまで166MHz版と200MHz版を提供していたが,Intel社は新たに232MHz版を加えた。。232MHz版IXP1200は,外部メモリ・バスのクロック周波数をこれまでの100MHzから116MHzに,I/Oバスを85MHzから104MHzに高め,高速なアプリケーションに対応できるようにした。232MHz版IXP1200はすでに利用可能になっている。1万個ロットの単価は299ドル。

 またIntel社は166MHz版の使用温度範囲を摂氏-40度~85度に広げたことを明らかにした。

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