米Microsoftがフランス時間2月19日に,GSMネットワークの業界団体「GSM Association」に参加したことを明らかにした。カンヌで2月20日から開催される「3GSM World Congress」に先立って発表したもの。
Microsoft社はメンバー企業として,スマートカード技術「Windows Powered SIM(Subscriber Identity Module) Smart Cards」を提供する。
「Windows Powered SIM Smart Cards」は,GSM 11.11および11.14,EMV(Europay Mastercard Visa),ISO 7816,Visa Open Plarformなどの標準に対応する。SIMカードはデータやサービスのカスタマイズや,Windowsのバックエンド・データおよびサービスへの接続などに用いる。SMS(Short Messaging Services)やmコマース,電子署名,位置情報サービスなど幅広いアプリケーションの開発に向ける。
GSM Associationには第2/3世代ネットワークの事業者をはじめ,ベンダー企業やサプライヤ企業など,世界162カ国/地域の514社が参加している。GSM方式の無線サービス・ユーザーは2001年1月31日時点で4億5200万人を突破,携帯電話市場全体の約70%を占めるという。
なお米国では48州の6000都市をカバーし,800万人のユーザーを抱える。先日は,米Strategis Groupが「米AT&Tの発表がキッカケで米国の携帯電話でGSMが急成長」との発表を行っている。
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