米Dell Computerが米国時間2月15日に,1700名の常勤従業員を削減すると発表した。対象となるのは主にテキサス州中部の事業で,管理,マーケティング,製品サポートの部門である。1700名は同社の全従業員のほぼ4%にあたる。

 「これはコストを削減し,顧客に焦点を合わせた事業展開へと向ける改善策の一環」(Dell社)。人員削減の多くは,同社のいくつかの事業部門ですでに行っている組織再編計画のもと実施される。このほかの要因として,Dell社が業界と同社の今後の成長を当初より低く予測したことを挙げている。なおこの人員削減計画はすべての地位の従業員を対象に実施する方針である。

 Dell社は2001年1月末の時点で,全世界で4万200人の従業員を抱える。このうちテキサス州中部の従業員数は2万2000名である。今回の人員削減計画ではテネシー州中部や米国以外の事業は対象外となる。

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