米AT&Tが米国時間2月14日に,インターネット・コンテンツ・プロバイダに向けた広帯域サービスの提供で米Excite@Homeと複数年の契約を結んだことを明らかにした。

 両社は共同で,高速インターネット接続サービスのマーケティング,提供,管理を行う。両社のIPバックボーンを利用する。サービスは2001年第2四半期に利用可能になる予定である。

 「業界トップ・クラスの性能を持つIPバックボーン,高速の接続サービス,100万平方フィートを超えるホスティング・スペース,数百万人の広帯域ユーザ。両社を合わせると,コンテンツ配信に必要なすべての条件が揃う」(AT&T Internet Connectivity Services部門副社長兼ジェネラル・マネージャのMike Jenner氏)。

 コンテンツ・プロバイダは,T-3(伝送速度45Mbps),OC-3(同155 Mbps),OC-12(同622Mbps),OC-48(同2.5Gbps)を用いたAT&T社の高速インターネット接続サービスを通じて,コンテンツ配信を行うことができる。AT&T社のIPバックボーン(OC-192)とExcite@Home社のIPバックボーン(OC-48)を利用する。

 「片方のネットワークが停電などのトラブルに陥ってもコンテンツ配信を維持することができる」(AT&T社)。

 顧客はAT&T社のオンライン・ツールを利用して,コンテンツのトラフィック・フローを監視し管理することができる。また,AT&T社とExcite@Home社は24時間7日間体制でネットワークの監視を行う。カスタマ・サポートとアカウント管理はAT&T社が担当する。供給責任は両社で負う。

 ちなみに米Jupiter Communicationsの調査によると,今後2年でWWWサイトの89%がストリーミング・メディア機能を備えるようになるという。

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