「家庭内ネットワークの市場は2005年に130億ドル規模に拡大する」。米Aberdeen Groupが米国時間2月14日に「The Network Comes Home: Connectivity, Access, and Control」と題する調査結果を発表した。

 Aberdeen社の調査担当者Ethan L. Cohen氏によれば現在,新たな機能や利便性,コスト節約の可能性をもつ技術に対する消費者の需要が増大しているという。ただし競争が激化するこの市場で成功するためには,サプライヤは標準技術に準拠した相互運用性の高い,低価格の製品やサービスを提供していく必要があると同氏は指摘する。

 「家庭内ネットワークはインターネット技術の最終的な到達点。市場競争の終盤戦と言えるもので,今後は,常時接続やフォーマット/機器による制約のないネットワーク接続,すべての電子機器/家電製品を家庭のなかで制御できるようにする技術,などで企業がしのぎを削っていく」(Aberdeen社)。

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