米Frost & Sullivanが米国時間2月13日に,次世代光ネットワーク・システムの世界市場に関する調査結果を発表した。

 次世代光ネットワーク・システム市場は2000年の92億ドルから2005年には400億ドル近い規模に達するという。大都市エリア・ネットワーク(MAN)機器の分野は1999年に2億ドルだったが,2005年にはその数字が130億ドル近くにのぼるとみる。

 設備投資の縮小という懸念にもかかわらず,光ネットワーク市場は大幅に成長するとFrost & Sullivan社は予測する。バンド幅拡大への高まる需要が市場の成長を促す。サービス・プロバイダは需要に応え競争力を維持するために,次世代光装置を導入して古いシステムを一掃しなければならない。

 装置メーカーはサービス・プロバイダに,ネットワーク・キャパシティの拡大とコスト削減を可能にするソリューションをサービスと組み合わせて提供すべきである。これらのソリューションには,音声やデータを統合できるオープンなアーキテクチャを採用しなければならない。

 「次世代システムでは音声とデータを統合したネットワーク・インフラが要求されるとサービス・プロバイダは認識している。次世代装置には,企業や家庭ユーザーに選択の幅やカスタム化した製品を提供できる柔軟性が求められる」(Frost & Sullivan社上級アナリスト兼プログラム・リーダのMark Storm氏)。

 またFrost & Sullivan社は,「市場の発展に伴い,装置メーカーとサービス・プロバイダは協力してQoS(quality of service),相互操作性,ネットワーク管理に関する標準規格の策定を進めるべきだ」とアドバイスしている。

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