米Amazon.comが米国時間2月12日に,ソフトウエアのダウンロード販売を始めたことを明らかにした。「Software Downloads Store」(http://www.amazon.com/software)を開設し,まずは納税管理ソフトやマルチメディア関連,ウイルス対策など25本のソフトウエアを用意した。

 「多数のユーザーを抱える定番ソフトなどの販売で,消費者の利便性を高める。24時間いつでもほぼリアルタイムでソフトの購入ができる」(Amazon.com社)。

「Software Downloads Store」で提供している主なソフトウエアは以下の通り。

・米Intuitの納税管理ソフト「Quicken TurboTax」
・米Symantecのウイルス対策ソフト「Norton AntiVirus 2001」
・米MacromediaのWWWコンテンツ作成/再生ソフト「Dreamweaver」「Flash」
・米PowerQuestのデジタル写真修正/編集ソフト「PartitionMagic」
・米McAfeeのプライバシ保護ツール「PGP Personal Privacy」

 “店内”には確定申告シーズン(注:米国での納付期限は4月16日)ということもあり,納税管理ソフトを集めた特設コーナー「Tax Center」も用意した。

 また,Amazon.com社が他のサービスで提供している「カスタマ・レビュー」や「今は買わない」などのカスタマイズ機能も用意する。

 ダウンロード販売システムの構築では,米Ingram Microと米Preview Systemsの協力を得た。Ingram社がデジタル・コンテンツのホスティングを行い,Preview社がコンテンツの配信技術を提供する。

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