「サーバー市場で,米Intelの64ビット・マイクロプロセサItanium搭載機が2005年までに売上高ベースで全体の42%を占める」。米Aberdeen Groupが米国時間2月12日に「Evolving Itanium into the Enterprise」と題する調査結果を発表した。
Aberdeen社によれば,2002年前半から企業などのあいだでItanium搭載機の導入が拡大する。OSとしては,64ビットのWindowsやIA-64 Linux,HP/UX,AIX 5Lなどの利用が進むという。
「Itaniumがどれだけのシェアを獲得できるかは,プロセサの性能に加え,対応するハードウエア,ソフトウエア,サービスの拡大にかかっている。またユーザー企業はItanium対応システムの価格を抑えてほしいと考えている」(Aberdeen社)。
Intel社は,これまでに米Compaq Computer,米Dell Computer,富士通,Groupe Bull,米Hewlett-Packard,日立製作所,米IBM,米Microsoft,米MigraTEC,NEC,米Phoenix Technologies,米SGI,米Unisys,米VA Linux SystemsなどとItaniumに関して協力体制を敷いている。
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