米Gartner Groupが米国時間2月7日に,2001年のIT予算とIT調達の課題に関する調査結果を発表した。Global 2000企業のCIOを対象に調査を実施したもの。

 それによると,回答者の65%が2001年のIT予算を13.3%増やすという。

 企業のCIOがIT関連の調達で重視するのは,ベンダー選びである。プロジェクト・チームはさらに厳しく,購入するハードウエア,ソフトウエア,サービスの選択を検討している。

 「選択の難しさに加え,プロジェクト・チームは経済の先行き不安による購入サイクルの延長という問題に立ち向かわなければならない。プロジェクト・チームとIT管理職は,購入を決定した技術が要求にぴったり一致するか,今まで以上に確信を持って判断する必要がある」(Gartner Group Gartner Measurementベンダ選択サービス部門副社長兼調査ディレクタのJim Lebinski氏)。

 購入サイクルの延長はITベンダのキャッシュフローに影響を与えるだけでなく,競争力のある大手企業も影響を受けるとGartner Groupはみる。購入が延びればERP(enterprise resource planning),電子商取引,CRM(customer relationship management)といった事業変革のためのアプリケーション導入も遅れるからである。

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